著者
佐藤 直樹 ロイ キンシュック
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 Vol.24(第24回環境研究発表会)
巻号頁・発行日
pp.161-166, 2010 (Released:2011-08-12)

木質系資材は堆肥化過程において時間がかかるという問題が指摘されている。これまでに堆肥化装置の利用や大規模な堆肥化により時間の短縮をする研究が行われているが,普及という点で課題が残る。そのため本研究では,木材チップと落ち葉に,発酵鶏糞,米糠,菜種油粕を副資材として加えた原料に,発酵促進剤として木酢液や廃糖蜜を利用することで,小規模で機械を使わない木質系資材の堆肥化時間短縮の有用性を検討した。その結果,堆積物内の温度が堆肥化に必要な温度まで上昇した。また,発酵促進剤を加える事により温度が維持された。廃糖蜜を利用した区は,3ケ月でC/N比測定試験,4ヶ月で幼植物試験において完熟したと判定できた。
著者
近江屋 一朗 齋藤 雪彦 橋本 早苗
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 Vol.24(第24回環境研究発表会)
巻号頁・発行日
pp.369-374, 2010 (Released:2011-08-12)

農村移住者を対象に聞き取り調査を行い,移住者属性と余暇活動の関係を調べた。その結果,移住者の属性は定年退職タイプ,子育てタイプ,自然環境タイプ,その他のタイプに分類された。また,余暇活動は農村的余暇活動,準農村的余暇活動,都市的余暇活動に分類された。定年退職タイプの男性は主に農村的余暇活動を行っていたが,女性には準農村的余暇活動を通じて農村に溶け込む者がいた。子育てタイプは充分な余暇時間を持っているものは少なかった。自然環境タイプは多様な余暇活動を行っており,また,準農村的余暇活動によって農村住民と交流していた。その他のタイプには農村に魅力を感じていない移住者もおり,主に村外で余暇をすごしていた。
著者
柴田 雅雄 坂部 創一 山崎 秀夫 守田 孝恵 張 建国
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 Vol.24(第24回環境研究発表会)
巻号頁・発行日
pp.339-344, 2010 (Released:2011-08-12)

本研究では,CMC (Computer-Mediated Communication) 利用の促進が文章表現力をどの程度向上させ,それが口語表現力と現実の人間関係,そしてQOL (Quality of Life) にどのように影響しているのかという問いを設定した。そして,情報系大学生を対象に調査を実施して,共分散構造分析で良書の読書効果も含めて要素間の因果関係を検証した。その結果,良書の読書のみ文章と口語の表現力を向上させ,メールとSNS (Social Networking Service) は文章と口語の表現力を向上させないことが示された。そのため,今後の情報化社会において「良書の読書」を推進することの重要性が示唆された。