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文献一覧: 福岡県水産海洋技術センター研究報告 = Bulletin of Fukuoka Fisheries and Marine Technology Research Center (雑誌)
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オイカワ産卵場造成手法に関する研究
著者
佐野 二郎
出版者
福岡県水産海洋技術センター
雑誌
福岡県水産海洋技術センター研究報告 = Bulletin of Fukuoka Fisheries and Marine Technology Research Center
(
ISSN:09192468
)
巻号頁・発行日
no.19, pp.91-97, 2009-03
従来、オイカワの資源増殖事業として主に天然採捕の稚魚を用いた種苗放流が行われてきたが、近年では資源状況の悪化等により放流用種苗が入手困難となり放流数が激減し、十分な増殖が図られていない状況である。また、小規模ながら産卵場の造成が行われてきたものの、オイカワの産卵生態、特に産卵場形成要因の知見が乏しくオイカワに適した産卵場造成手法は確立しておらず、ウグイなどの他魚種の事例を参考に実施されているものであるため、効果は思ったほどあがっていなかった。本研究では、前報で報告した産卵場形成条件を元に造成に用いる底質材や造成手法の検討を行った。底質材については砂利の大きさ別にモデル産卵床を造成し、それぞれの産卵床に産み付けられた卵数と産卵床の形状変化から適正材を検討し、¢1〜2cmの砂利が材料として適していることがわかった。造成手法については、河川に直接砂利を撒いて造成を行う客土式産卵床、持ち運び可能な容器に砂利を入れて設置する移動式産卵床の2手法について検討を行った。客土式産卵床はその適正な造成時期は梅雨明け後の7月中旬であり、産卵床の周囲を石でコの字状に取り囲み砂利留めを設けることで効果を維持することできた。移動式産卵床は天然産卵場等に比べ産卵数が多い傾向が確認された。また増水や渇水などに伴う河川水位の変動に合わせて移動させる作業が必要となるものの、その回数は3〜4回と作業負担も十分対応可能な範囲であり、1基あたりの価格は285円と非常に安価であることから産卵場造成手法として有効であると判断された。
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筑前海区における漁業の動向に関する研究
著者
上田 拓
出版者
福岡県水産海洋技術センター
雑誌
福岡県水産海洋技術センター研究報告 = Bulletin of Fukuoka Fisheries and Marine Technology Research Center
(
ISSN:09192468
)
巻号頁・発行日
no.21, pp.7-19, 2011-03
1960年以降の筑前海区漁業の動向を包括的にとりまとめるとともに、比較的漁獲量が安定している二そうごち網の漁獲性能の動向について解析し、筑前海区漁業の動向と漁獲性能との関係について考察し、将来的な水産施策の方向性に関する提言を行う事を目的とした。筑前海区の全経営体数は1960年以降増減傾向を繰り返していたが1980年代以降減少傾向であった。漁獲量では1960年以降増加傾向にあったが、全漁業種では1990年代以降、まき網を除いた場合1980年代以降減少傾向を示していた。1隻1日あたり漁獲量は長期的に見て、ごち網、まき網は大きく増加傾向を示していたが、その他主要漁業では横ばい傾向であった。使用漁船隻数は5トン未満船が減少傾向、 5トン以上船は増加傾向にあり、使用漁船の大型化が見られた。二そうごち網では、1日あたり漁獲量は近年過去最高水準であるが、1時間あたり漁獲量は過去最高水準の7割程度であり、漁獲量減少を漁獲努力量である漁具掃海時間や、エンジン出力、漁船規模などの漁獲性能の増大により維持している事が推察された。特に1970年から2009年の間でエンジンの軸出力は10.6倍にも増加していた。以上より、漁業者は漁獲量の減少を漁獲性能を上昇させることにより維持しようとしてきたが、漁獲量は次第に減少してきており、資源量の減少が懸念された。当海区における水産資源の持続的な利用を実現させるためには、漁獲量のみならず、漁獲性能の変化に注視した事細かな資源管理、施策を講じる必要性があると考えられた。
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福岡県豊前海河口域に生息するアサクサノリの発見
著者
尾田 成幸
上妻 智行
藤吉 栄次
玉城 泉也
小林 正裕
吉田 吾郎
菊池 則雄
出版者
福岡県水産海洋技術センター
雑誌
福岡県水産海洋技術センター研究報告 = Bulletin of Fukuoka Fisheries and Marine Technology Research Center
(
ISSN:09192468
)
巻号頁・発行日
no.22, pp.77-81, 2012-03
海域環境に適合したノリ養殖対象種および育種素材を探索するため,2010年と2011年の3月に福岡県豊前海沿岸の16河川の河口域でアサクサノリPorphyra tenera Kjellmanの分布状況を調査した。その結果,奥畑川(北九州市門司区大積)と近衛川(京都郡苅田町新浜町),および長野間川(行橋市稲童浜)の3河川でアマノリ属の生育が確認された。3河川で採取されたアマノリ属の葉状体は,奥畑川で採取されたソメワケアマノリPorphyra katadae Miura等を除き,形態的特徴とDNA分析結果からアサクサノリと判断された。アサクサノリはアシ原などの自然環境が残る干潟付近で生育が認められることが多い。近衛川は工業団地を流れ両県を護岸に囲まれた人工的な小河川で、長野間川についても護岸に囲まれた小河川であったが,いずれの河川も共通して河口域に広い感潮域が形成されていた。福岡県内でアサクサノリの生育が発見されたのは初めてである。今後は養殖対象種および育種素材として利用できるか否かを評価する必要がある。