著者
横山 幸三 Yokoyama Kozo
出版者
筑波大学現代語・現代文化学系英語学・英文学グループ
雑誌
筑波英学展望 (ISSN:02886383)
巻号頁・発行日
no.22, pp.3-13, 2003

1 マルカム・ブラッドベリーによれば、「アンガス・ウィルソンは、イギリスの戦後における最も重要な小説家であった。」という。この発言は、作家の死の直後になされたものであるから、先輩に対する愛惜の念を割り引いて考えねばなるまいが、 ...
著者
藤原 保明 Fujiwara Yasuaki
出版者
筑波大学現代語・現代文化学系英語学・英文学グループ
雑誌
筑波英学展望 (ISSN:02886383)
巻号頁・発行日
no.19, pp.43-55, 2000

まえがき 一般に『出エジプト記』(Exodus)と呼ばれている古英詩は、イスラエル人がエジプト人の迫害から逃れ、紅海を渡るという旧約聖書の話を頭韻による物語詩にしたものである。この詩は「ユーニウス写本」(The Junius MS)の「創世記」(Genesis)の次に収録されているが、 ...
著者
小野塚 裕視 Onozuka Hiromi
出版者
筑波大学現代語・現代文化学系英語学・英文学グループ
雑誌
筑波英学展望 (ISSN:02886383)
巻号頁・発行日
no.20, pp.127-138, 2001-03-25

1. 導入 この論文では、英語の目的語省略を扱ったいくつかの先行研究をもとにして、分類と構成員と動詞の相特性との関係という三点を取りあげ、気づいたところを述べる。 2. 分類の基準となる四つの要因 英語の目的語省略構文は、 ...
著者
赤祖父 哲二
出版者
筑波大学
雑誌
筑波英学展望 (ISSN:02886383)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.29-40, 2001

1 筑波山には三回ほど登った。いや、ケーブル・カーに乗っていき、山頂から下界を見下ろしたことがある。残念ながら眺望は麓の学園都市どまりであって、関東平野を一望することはできなかった。天気のせいばかりでなく、視力のせいだった。遠景と近景が同時によいというわけにはいかないらしい。 ...
著者
山口 惠里子
出版者
筑波大学現代語・現代文化学系英語学・英文学グループ
雑誌
筑波英学展望 (ISSN:02886383)
巻号頁・発行日
no.22, pp.115-145, 2003-03-25

1. はじめに イギリスのゴシック小説の主要なテーマのひとつは、18世紀の古典主義的な女性的な文化で弱められた男性性の回復だった。そこでは、自己と他者の境界を明確化することによって、男性性を屹立させようとする作業が試みられた。 ...
著者
原口 庄輔
出版者
筑波大学
雑誌
筑波英学展望 (ISSN:02886383)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.71-81, 1999

1. はじめに 情報には、まともな正しい情報と、怪しげな誤った情報・有害な情報の二つがある。情報処理に際しては、この二つを見分け、まともな正確な情報に基づいて適切な判断を下さなければならない。と同時に、誤った情報や有害な情報の性質を研究し、 ...