著者
酒井 董美
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 = MEMOIRS OF TOTTORI COLLEGE (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
no.46, pp.21-38, 2002-12-01

わが国には「八百比丘尼」に関する伝説が多く,27都府県にわたって存在していることが,これまでの文献から明らかになっている.要旨は,漁師たちが竜宮に招かれて,人魚の肉を料理に出されるがだれも食べない.たまたま一人がそれを持ち帰り,そこの娘が食べたところ八百歳の長寿を得,しかも容姿は若い娘のままである.娘は比丘尼となって諸国を行脚し,植樹をしたり橋などを建立したりするが,最後は若狭の国で入定するというのが一般的な形である.本稿ではこの説話と「浦島太郎」の説話を対比させながら,人々の長寿を願う気持ちを背景に,祖霊信仰を踏まえて成立したものであることを,民俗学の立場から考察したものである.
著者
松本 典子
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 = MEMOIRS OF TOTTORI COLLEGE (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
no.53, pp.79-86, 2006-06-01

近年の子どもたちの体験不足による感覚経験の必要性をうけ,身体の動きや姿勢に意識を向けることのできる運動方法と,幼児の運動リズムの把握につながる方法の開発を目的として,手具を使った具体的な実践方法を検討してきた.本研究では,これらを幼児の指導場面に活かすだけでなく,保育者を目指す学生の運動学習の素材としても活用するため,これまでの検討結果から導き出される応用的な運動を加え,手具を使った運動の発展型の集積を目指した.
著者
松本 典子
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 = MEMOIRS OF TOTTORI COLLEGE (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
no.56, pp.81-87, 2007-06-01

子どもたちに身体の動きや姿勢への意識を高めさせ,また運動リズムの把握につながる具体的な方法の開発を目的として,手具を使った運動の展開方法について検討してきた.今回は幼児に最も人気のあるボールを取り上げ,前回に続き基本的な動きのパターンをもとに感覚発達を目指すバリエーションと発展型について追究した.あわせて保育者養成課程学生への学習素材としての活用も目指す.