著者
大村 知子
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

本研究は、身体機能に障害のある者や高齢者、幼児が着脱しやすいバリアフリーの衣服設計に関する基礎的研究であり、研究目的は、バリアフリーの衣服デザインのための基礎資料を得ることであった。先ず、着用実験の方法に関する検討をした。着用実験用に6種類の留め具のブラウスを試作した。着用実験では、上肢に障害を想定したケースと視覚障害のケースを設定した。被験者は健常な学生29名と中途失明者1名であった。着脱動作の所要時間を分析した結果、障害の種類によって使いやすい留め具は異なった。着脱動作についての感覚評価においても所要時間と同様、袖口のカフスはもっとも難易度が高く、いずれの留め具でも、またどちらの障害においてもバリアが大きかった。他方、中国の高齢者の体型を捉える目的で、2000年11月に中国ハルピン市において100名を被験者として、62項目の身体計測をした。その結果、高齢者の体つきや身体寸法は、若い婦人とは、明らかに異なった。日本人高齢者の体型とも異なることが明らかになった。既製服におけるサイズ不適合な部位に関する実態調査の結果について解析中である。

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こんな研究ありました:バリヤーフリーの衣服設計のための高齢者・障害者・幼児の着衣における動作性の研究(大村 知子) http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/11680106
こんな研究ありました:バリヤーフリーの衣服設計のための高齢者・障害者・幼児の着衣における動作性の研究(大村 知子) http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/11680106

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