著者
秋葉 澄伯 山田 裕司 床次 眞司 新倉 礼子 川畑 政治
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2001

1.鹿児島県内11市の死亡率を比較解析したところ、1980年代に桜島火山からの降灰量が著しく高かった垂水市で、女性の肺がん死亡率が最も高かった。2.活動性火山である桜島、霧島山に隣接した居住地域である鹿児島市、霧島町、垂水市の屋外におけるラドンとその子孫核種濃度を測定した。その結果、鹿児島市は3Bq/m^3、霧島町は5Bq/m^3であった、これは国内平均濃度5Bq/m^3と比べ有意差が見られなかった。しかし、垂水市内においては異例の高濃度事象(50Bq/m^3)を頻回に計測した。さらに、気象データを観測し、気象に関わる各種の変数がラドンとその子孫核種濃度に与える影響を検討した。その結果、ラドンとその子孫核種濃度と二酸化硫黄あるいは浮遊粒子状物質濃度との間には相関が見られなかったが、降灰量との間には相関が見られた。3.呼吸器疾患を持たない集団である一般対象家屋の屋内ラドンとその子孫核種濃度を測定した。その結果、鹿児島市は14.6Bq/m^3、牧園町は14.5Bq/m^3、垂水市は平均11(最低値5最高値24)Bq/m^3であった、これは国内平均濃度15.5Bq/m^3と比べ有意差が見られなかった。4.肺がん、慢性呼吸器疾患等を対象に質問票調査並びに家屋での屋内ラドンとその子孫核種濃度を測定した。その結果、家屋内の平均ラドン濃度は約10.8Bq/m^3と有意差は見られなかった。しかし、ある肺がん患者の家屋でラドン濃度が43Bq/m^3、その子孫核種濃度が90Bq/m^3と高い濃度を計測した。これらの放射能濃度を年間実効線量当量に換算すると約10mSvとなり、国際放射線防護委員会が勧告している一般公衆に対する年限度の1mSvに比べて非常に高い値となった。

言及状況

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原発由来の放射性物質を心配されておられる方は桜島の灰由来の放射性物質でも心配してみたらどうなのかと。 肺がん死亡率が高いようだが? http://t.co/nm3I2OSpqn こういう現実をみて、いろいろ考えてみればいいと思うよ。
桜島火山からの大気放射性核種の線量評価と肺がんリスクの検討(患者・対照調査) http://t.co/uLGQxQJCln
弘前大の床次先生ってこんな研究もしてるんだぁ、、桜島火山からの大気放射性核種の線量評価と肺がんリスクの検討(患者・対照調査)http://t.co/3iMJYa5PSD
鹿児島県だと低線量の瓦礫受け入れより高線量の自然放射線を気にした方がいいかも。。 KAKEN 「 桜島火山からの大気放射性核種の線量評価と肺がんリスクの検討(患者・対照調査)(13470083)」 http://t.co/bWYIHjif

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