著者
神川 龍馬
出版者
京都大学
雑誌
若手研究(A)
巻号頁・発行日
2015-04-01

光合成は、エネルギーと糖を太陽光と二酸化炭素から得られるという利点がある。にもかかわらず、光合成能を完全に喪失し、光合成性から従属栄養性へと進化した藻類が存在する。従属栄養性への進化を解明するため、本研究では非光合成性珪藻類Nitzschia sp. をモデルとして研究を行った。その結果、本藻は光合成能喪失後も葉緑体を維持しており、光合成以外の葉緑体代謝機能をほぼ喪失しておらず、アミノ酸や脂肪酸などの物質を細胞内で合成できることが分かった。すなわち、光合成能の喪失とは必ずしも葉緑体機能の縮退を意味しない。

言及状況

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洞くつ藻類というワードに浮かれたが、照明植生のことであった、全く光の届かない環境下における大型藻類となるとやはり何一つ記述は見当たらない 研究者がこんな場所に行ってないだけかもという夢想 光合成能喪失藻類をモデルとした従属栄養性への進化を駆動する因子の提唱 https://t.co/uQmaJ9I10Z https://t.co/ninvYA66HE
いまや死語扱いらしい「藻菌類」あたりで考えてみようと思う https://t.co/uQmaJ9I10Z

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