著者
竹本 浩典
出版者
千葉工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

通常の発話における声の高さは、主に輪状甲状筋と甲状披裂筋によって制御されており、輪状甲状筋は声を高く、甲状披裂筋は声を低くすると考えられている。ビブラートも同じメカニズムで制御されているかどうかを検討するために、歌唱中のオペラ歌手の声道をリアルタイムMRIで撮像して声道壁の振動を分析した。その結果、舌、咽頭、喉頭が大きく振動していた。これは、通常の発話では活動が小さい下咽頭収縮筋が活動したためと考えられる。そして、筋の走行によれば、ビブラートは輪状甲状筋と下咽頭収縮筋の甲状咽頭部(甲状咽頭筋)によって制御されている可能性があることが明らかになった。

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ビブラートの生成メカニズムに関する研究https://t.co/r2pbsMJpLv“歌唱中のオペラ歌手の声道をリアルタイムMRIで撮像して声道壁の振動を分析”“下咽頭収縮筋の甲状咽頭部の活動は … 甲状軟骨を後方に回転させる”“ビブラートの生成において、下咽頭収縮筋の甲状咽頭部はCT筋と拮抗している可能性がある”
__φ( ╹ω╹ ) 。oO("平成27年度に行ったオペラ歌手へのインタビューで,ハミングではビブラートがかかりにくいという内観報告が得られた。これは鼻腔・副鼻腔の音響特性にビブラートを阻害する要因があることを示唆する。" KAKEN ビブラートの生成メカニズムに関する研究 https://t.co/uFYCWdM8zL

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