- 著者
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宇戸 清治
- 出版者
- 東京外国語大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2015-04-01
「クンチャーン・クンペーン物語」は、インドの仏教文学や中国文学からの影響を受けていない、タイ固有の、もっとも知られた古典文学である。本研究では、この作品の言語学的、文学的、社会史的特質と価値を明らかにした。研究の結果、口伝を基にバンコク王朝初期からラーマ五世時代にかけて編修された「クンチャーン・クンペーン物語」は、アユタヤー時代に成立した一地方の民間説話であったものが、タイを代表する古典文学となったことが分かった。研究に併行して日本語への翻訳も行った。