著者
若山 照彦 岸上 哲士 長友 啓明 大我 政敏 水谷 英二
出版者
山梨大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2016-04-01 (Released:2016-04-21)

今年度は研究代表者が責任著者の論文を2本発表することが出来た。1つは尿に含まれる細胞からクローンマウスを作り出すことに成功した論文であり(Mizutani et al., Scientific Reports)、この成果は主要な全国紙およびNHKなどのテレビで広く報道された。尿を利用すれば動物の体を傷つけることなくドナー細胞を回収できることを示しており、野生動物や絶滅危惧種への応用が期待できる。現在は排尿から時間のたった古い尿由来細胞からクローンの作成を試みている。2本目は、初期化促進のための新しい技術開発として、ドナー核を未受精卵に2回移植する連続核移植に初めて成功した論文である(Wakayama S. et al., Cellular Reprogramming)。ドナー核を未受精卵の初期化因子に長時間触れさせて初期化を促進することを目的としたが、通常のドナー細胞に対しては成功率を改善する効果は見られなかった。しかし卵子細胞質内でDNA修復が行われることから、我々はダメージを受け通常の方法ではクローンを作りだすことが出来ないドナー細胞に対して効果があると考えており、現在この技術をもとに糞由来細胞核からのクローンマウス作出を試みている。また研究分担者が責任著者として、膣垢細胞から個体を傷つけずに細胞を回収してクローンマウスを作出することにも成功している(Kuwayama et al., Theriogenology)。染色体移植技術については、技術の簡略化と再現性を高める基礎研究を進めているが、まだ最適条件を見つけ出すことに成功していない。それ以外のテーマについても試行錯誤を繰り返しながら技術の開発を進めている。

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