著者
本橋 哲也
出版者
東京経済大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

「食人種」にたいする差別幻想を主軸とするカニバリズム言説が西洋近代世界において果たしてきた役割について、おもに西洋文学を題材として分析することによって、現代社会においてもさまざまな場所で発言している「野蛮の言説」や人種、ジェンダー、階級等を横断する差別の力学について検討した。このような研究は単に文学や芸術テクストの読解に留まることなく、私たち自身の社会がいまだに「文明と野蛮」「西洋とそのほか」といった二項対立思考に基づいている事を明らかにすることによって、より平等な世界への思考を誘発すると考えられる。

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