著者
本橋 哲也
出版者
東京経済大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

「食人種」にたいする差別幻想を主軸とするカニバリズム言説が西洋近代世界において果たしてきた役割について、おもに西洋文学を題材として分析することによって、現代社会においてもさまざまな場所で発言している「野蛮の言説」や人種、ジェンダー、階級等を横断する差別の力学について検討した。このような研究は単に文学や芸術テクストの読解に留まることなく、私たち自身の社会がいまだに「文明と野蛮」「西洋とそのほか」といった二項対立思考に基づいている事を明らかにすることによって、より平等な世界への思考を誘発すると考えられる。
著者
本橋 哲也
出版者
青土社
雑誌
現代思想
巻号頁・発行日
vol.27, no.7, pp.207-217, 1999-06
著者
イアン カラザース 南 隆太 吉原 ゆかり 清水 裕之 本橋 哲也 BRANDON Jim RIMER J. Thomas POWELL Brian TIERNEY Robert GOTO Yukihiro 呉 佩珍 松田 幸子
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

本研究では、日本の現代演劇の成立過程と現状を、上演テクストに注目して考察することで、日本現代演劇史を見直す視点を提供することを第一の目的として研究を行ってきた。現代日本演劇史において、西洋演劇が与えた影響や、日本演劇が西洋演劇に与えた影響を視野に収めることで、グローバルな視覚から世界演劇史に切り込むことが可能となった。本研究の最も大きな成果は、現代日本演劇史を上記のような視点から見直した結果としてのA History of Japanese Theatre『日本演劇史』の出版である。研究代表者は、3年間の研究を基に、研究分担者および研究協力者とともに演劇史の執筆を開始し、ケンブリッジ大学出版局との出版が決まっている。