著者
滝沢 誠 菊地 吉修 渡井 英誉 佐藤 祐樹 笹原 芳郎 笹原 千賀子 田村 隆太郎 戸田 英佑
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究では、伊豆半島における前期古墳の調査をつうじて、半島基部に形成された古墳時代前期の政治拠点と東日本太平洋岸域における広域的なネットワークとのかかわりについて検討した。あらたに確認された瓢箪山古墳(前方後円墳)の発掘調査では、同古墳の立地や墳丘構造が伊豆半島の基部を横断する交通路を強く意識したものであることを明らかにした。また、同古墳が築かれたとみられる古墳時代前期後半には、周辺域において集落規模の拡大や外部地域との交流が活発化する状況を把握することができた。これらの成果をふまえ、古墳時代前期後半には、伊豆半島基部の交通上の役割が高まり、その拠点的性格が顕在化したものと結論づけた。

言及状況

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4つの内海(駿河湾、相模湾、東京湾、香取海)をつなぐ海路/陸路(半島横断路)が古墳時代前期に確立し、その経路の要所に通行人に見える側だけ見栄えを持った非対称古墳が造られた https://t.co/e6icpyUVHD https://t.co/BVVH7xViSZ
伊豆の瓢箪山古墳も? ”瓢箪山古墳の前方部は、その西側側面に段構造を伴うのに対し、東側側面にはそれを伴わないことが明らかになった(中略)この非対称構造は、西側直下に想定される半島横断路からの視認性を強く意識したものであろうとの見方を強めることとなった“ https://t.co/e6icpyVtxb https://t.co/vgJ6Cg1HAs https://t.co/xz4Axk4Njr

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