著者
永田 晋治
出版者
東京大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究の実験対象であるフタホシコオロギの共食いでは、触角を介し被捕食者の体表の脂溶性成分を認識することが分かった。実際に、体表をヘキサンで拭うと被捕食者になる。体表の脂溶性成分のGCMS分析では、主に13種の炭化水素を同定した。化学構造から推察される生合成酵素群をRNA-sequencingにより探索し、その遺伝子群をRNAiにてノックダウンすると、同種異種の認識に変化が認められる。フタホシコオロギの「共食い」行動では、フタホシコオロギで固有の体表脂質成分の変化が捕食者と被捕食者の関係性に導かれることが分かった。

言及状況

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@taturou_0122 「共食い」の原理が分っているので、関連遺伝子の組替えをすれば減らす事が出来る様です。大地震が来てコオロギ工場が被災したら遺伝子組替えされた個体が大量に自然界に放出されて、個体が増えすぎた時にストップがかかりません。さて、どうなるのでしょう?  https://t.co/HXgm12Rdex

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