著者
亀岡 淳一
出版者
東北医科薬科大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

学会等の議論の場で日本人の質問が少ないことはしばしば指摘されるが、質問力の体系的な教育はほとんど試みられていない。そこで我々は、質問力育成のために3段階による教育手法の開発を計画した。まず、学内授業で考えついた質問を全て書き出させ提出させ、質問を考えながら聞く習慣をつけた。次に、「重要性」「独自性」「レトリック」「ミクロかマクロか」「ベネフィットの及ぶ範囲(質問者、聴衆、発表者)の5項目による質問評価表を作成し、3学会で信頼性・妥当性を確認した。最後に、希望する学生を学会に参加させ、指導医と一緒に聞かせ質問を評価させ事後ワークショップを実施した。これらの教育は質問力向上に有用と考えられた。

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「質問者という一見 taker も、giver になりうる」と思っていた件、いろいろ調べてたら、質問に関する研究で「ベネフィットの及ぶ範囲(質問者、聴衆、発表者)」という表現にたどり着いた。 https://t.co/xbZfheBMgi

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