著者
羅 成圭
出版者
福岡大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

血中ビタミンD濃度が高いと持久力(有酸素性運動能力)が高いということが知られている。持久力には骨格筋のミトコンドリアが重要である。そこで我々は、ビタミンDと運動が骨格筋のミトコンドリアに及ぼす影響を検証した。ビタミンDを含まない食餌で実験動物を9週間飼育すると、骨格筋のミトコンドリア新生の指標であるPGC-1αや分裂の指標となるDrp1が減少した。しかし、融合にかかわるOPA1や品質管理にかかわるParkinは変化しなかった。一方で、通常の食餌で飼育した実験動物に運動トレーニングをおこなうと、骨格筋のビタミンD受容体が増加し、運動が骨格筋へのビタミンDの作用を高める可能性が示された。

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