著者
高橋 沙奈美
出版者
北海道大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01 (Released:2016-04-21)

平成28年度は、ロシアでのフィールドワークを中心に、(1)モスクワ総主教庁による列聖のプロセスと聖人崇敬、(2)モスクワ総主教庁とエキュメニカル運動の2点を研究する計画であった。(1)については、ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世一家の崇敬と列聖を中心に研究を進めた。2016年3月にモスクワで行った「列聖に関する聖宗務院委員会」の委員であるオレグ長司祭、イリヤ・グラズノフ絵画・彫刻・建築アカデミーのボリシャコフ教授に対するインタビュー調査、またエカテリンブルグで行ったニクーリン司祭、エカテリンブルグ郷土博物館学芸員ネウイマン氏および歴史家シートフ氏に対するインタビューと州立図書館で収集した文献を検討した。調査結果については、国内の研究会及び国際ワークショップで報告することができた。現在、報告内容を基に、論文として発表する準備を進めている。また(1)について、帝政末期の君主主義的傾向の強かった司祭、クロンシュタットの聖イオアンももうひとつの事例として研究する予定を立てていた。これについては、Kizenko N. A Prodigal Saint: Father John of Kronstadt and the Russian People (The Pennsylvania State University Press, 2000)をはじめとする先行研究を収集・精読し、現地調査のための準備を進めた。(2)のエキュメニカル運動については、先行研究を調査した結果、エキュメニカル運動の全体像を把握するためには、かなり広範囲にわたってアーカイブ調査をする必要があることが明らかになり、短期滞在の調査では不十分であった。

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