著者
杉浦 正利 成田 真澄
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究は、日本人英語学習者の持つコロケーション知識と英語母語話者の持つコロケーション知識とが、質的・量的にどのように違うのかということを、コーパス・反応時間・光トポグラフィーという三つのデータを利用して明らかにすることを目的としている。平成17年度は、まず学習者コーパスの設計と構築を行った。著作権処理をし研究資料として自由に使用できるデータを英語学習者と母語話者それぞれ200人分収集し、テキスト処理を施し学習者コーパスNICE(Nagoya Inter language Corpus of English)の基礎部分を構築した。また、反応時間測定実験のためのプログラム開発を行った。平成18年度は、学習者コーパスのデータに、英語母語話者による添削文を付与し、誤用分析ができるようにコーパスデータを拡張した。コーパスデータに含まれるn-gram表現を抽出し、英語学習者と母語話者の使用するコロケーション表現の分析を行った。また、反応時間の測定実験と光トポグラフィーによる実験で使用する実験項目の選定を行った。平成19年度は、学習者コーパスの言語的特徴を分析し、英語学習者と母語話者の違いを判別分析により明らかにした。また、添削文データの分析に基づく誤用分析も行った。反応時間の測定実験により、英語学習者もコロケーション知識を持っているが、習熟度により差があることが明らかになった。光トポグラフィーによる実験では、英語母語話者はコロケーション表現の処理に言語野のみを使いながらも脳に対する負荷が少ないのに対し、学習者では言語野以外の部分の活性化が起きるのみならず、その活性化に統一的なパターンが見られないことと、コロケーションを処理する際に脳に負荷がかかってることが明らかになった。

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コーパスNICEは科研費の課題の成果物で,問題の指摘を受け名古屋大学機関リポジトリで公開されていた報告書のPDF版は削除され,その後NICEと関係資料を公開していた杉浦氏管理のサーバーも停止された。 杉浦正利(代表)「英語学習者のコロケーション知識に関する基礎的研究」 https://t.co/iwmDt4wX2X
2005年度実績報告書 https://t.co/XzbbzEQ0ha 報告されているXMLに基づく設計はなかったと考えられる。2013年に所属研究科,翌年大学に報告した際には仕様書の提出で確認可能と伝えた。添付画像はその時に提出した文書より。 https://t.co/0EvGSFwofd
■2005-2007年度 研究代表者 杉浦正利「英語学習者のコロケーション知識に関する基礎的研究」 https://t.co/iwmDt4wX2X 条件統制されていない作文を収録したコーパス NICE を条件統制されたコーパスとして公開,それを用いて事実と異なる条件を提示し研究発表を行っていた。
【追加】 杉浦正利・成田真澄「英語学習者のコロケーション知識に関する基礎的研究」2005年度実績報告書 https://t.co/XzbbzEQ0ha 報告されているXMLに基づく設計はなかったと考えられる。2013年に研究科,翌年大学に報告した際には仕様書の提出で確認可能と伝えた。画像はその時に提出した文書より。 https://t.co/YtcGOBcmTV
■2005-2007年度 研究代表者 杉浦正利「英語学習者のコロケーション知識に関する基礎的研究」 https://t.co/iwmDt4wX2X 条件統制されていない作文を収録したコーパス NICE を条件統制されたコーパスとして公開,それを用いて事実と異なる条件を提示し研究発表を行っていた。

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