著者
大橋 順
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2018-04-01

日本人男性345名のY染色体の全塩基配列決定を行い系統解析を行った。その結果、本土日本人男性では35.4%の頻度で観察されるが、他の東アジア人には観察されないクレードを発見した。遺伝子系図解析によって過去の人口変動を推定したところ、縄文時代晩期から弥生時代にかけて人口が急激に減少したことが示された。47都道府県の全ゲノムSNPアリル頻度データを用いて解析を行い、都道府県間の遺伝的差異は、縄文人に由来するゲノム成分の程度と地理的位置関係によって説明できることを見出した。興味深い発見の一つは、近畿地方及び四国地方の人々が遺伝的に中国・漢民族に近いことであった。

言及状況

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沖縄県で縄文人由来のゲノム成分比率が非常に高く、逆に渡来人由来のゲノム成分が最も高かったのは滋賀県だった。沖縄県の次に縄文人由来のゲノム成分が高かったのは九州や東北だ。 https://t.co/V8bNdgWTfm
@endress1564 @onoderamasaru 失礼しました、リンク表示失敗しましたね、東大研究チームの研究結果です。縄文人に由来するD1b系統遺伝子比率がもっとも高いのがアイヌですよ。https://t.co/2mw7cLniAf

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