- 著者
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小池 一彦
山下 洋
- 出版者
- 広島大学
- 雑誌
- 挑戦的研究(萌芽)
- 巻号頁・発行日
- 2018-06-29
サンゴを含むサンゴ礁の多くの動物は,褐虫藻と呼ばれる藻類と共生している。しかしこの共生藻を親から受け継ぐことは希で,多くの場合,環境中から褐虫藻を取り込む。従って,サンゴ礁には単独の褐虫藻が存在しなければならない。この共生ソースとなる褐虫藻は,サンゴ同様に褐虫藻を体内に共生させる「シャコガイ」から排出されてきたものかもしれない。実際,シャコガイの糞には生きた状態の褐虫藻が密に詰まっている。この研究ではシャコガイの糞に含まれる褐虫藻を詳細に調べ,シャコガイの幼生とサンゴの幼生に糞を与え,褐虫藻が感染するか調べた。その結果,何れもが糞に由来する褐虫藻を取込み,共生が成立可能であることがわかった。