著者
澤入 要仁
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

19世紀中期のアメリカでは大衆詩がひろく読まれたが、それは単にテクストとして読まれたのではなかった。それにはしばしば、当時の最新技術であった精緻な木口木版画(wood engraving)が添えられていて、目でも楽しむことができるようになっていた。すなわち大衆詩の流行は、当時の印刷文化の著しい多面的な発達に支えられていたのであって、現在、顧みられることの少ないMary Hallock Footeなどのイラストレーターや、A. V. S. Anthonyなどの彫師が、大衆詩人たちと同様、当時の出版文化を牽引していたのである。

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こんな研究ありました:19世紀中期のアメリカにおける大衆詩と大衆美術-その相互作用と相乗効果を中心に-(澤入 要仁) http://t.co/ho5GCNtSTl
こんな研究ありました:19世紀中期のアメリカにおける大衆詩と大衆美術-その相互作用と相乗効果を中心に-(澤入 要仁) http://t.co/1Yd77wZi

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