著者
小川 潤
出版者
東京大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2019-04-25

ローマ帝国は一般的に、支配下にある都市の自治を尊重し、それら諸都市に統治の一端を担わせることで広大な領域の支配を可能にしたと考えられています。それゆえ、ローマ史研究ではこれまで、都市に注目した研究は多く為されてきました。しかし碑文などを読むと、都市より小規模な田園地帯の共同体も独自の行政機構を有し、広範な自治能力を有していたことがわかります。本研究はこのような共同体に注目し、都市よりもさらにミクロな視点からローマ統治の在り方を考える試みであり、ローマによる属州支配の一端を明らかにするものです。

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

ローマ属州ガリアにおける行政機構の研究:田園地帯の小規模共同体の行政研究を中心に #KAKEN https://t.co/yuoVZSGjJh

収集済み URL リスト