著者
齋藤 茂
出版者
生理学研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

生息環境に応じた温度感覚の進化な変化とその分子メカニズムを解明するために、異なる温度環境に適応した両生類(カエル)を対象にした研究を行う。幼生(オタマジャクシ)が冷涼な環境で生育する種、温暖な環境で生育する種、また、高い温度でも生育できる種を用いた比較解析を行う。生息地において温度の経時的な測定を行い、各種の幼生が自然環境下で経験する温度を調べる。また、実験室にて幼生の温度応答行動を観察し、温度耐性や温度選択性に種間で差が生じているかを検討する。次に、温度感覚のセンサー分子の機能特性を比較し、温度感覚の進化的変化が環境適応に果たした役割およびその分子メカニズムを解明することを目指す。

言及状況

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「感覚神経において高温のセンサー分子として働くTRPA1とTRPV1タンパク質の機能特性を調べた。リュウキュウカジカガエルではどちらも高温に対する応答性が著しく減弱していた。」と書いてあるね。興味深いですね。 https://t.co/1hIlOMYzBi

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