著者
田村 朋美
出版者
独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

日本列島では5世紀後半に西方起源と考えられる植物灰ガラスが突如出現し、6世紀にかけて大量に流通した。この時流入した植物灰ガラスは極めて多く、それまで流通の中心であったインド~東南アジア産のガラスに匹敵する。すなわち、日本列島への植物灰ガラスの大量流入は、交易ルートの中心が海路から陸路へ転換したことを示唆する。一方で、日本で出土する植物灰ガラスは、西アジア産の典型的な植物灰ガラスとは化学組成の特徴がやや異なる。本研究では、日本で出土する植物灰ガラスの具体的な生産地は一体どこなのか、そして、どのようなルートで流入したのか、という問題について同位体分析や超微量成分分析から明らかにする。

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