- 著者
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渡辺 祐子
- 出版者
- 明治学院大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2009
近代以降の日中関係にキリスト教がどのように介入したのかという研究課題に関しいくつかのテーマについて考察を行ったが、論文公刊という形で成果を発表できたのは、「20世紀初頭の中国人学生留日事業とキリスト教のかかわり」および「日本人キリスト教宣教師の満州伝道」のふたつである。前者はキリスト教超教派組織YMCAが中国人留学生事業を通じ日中交流を積極的に担ったことを明らかにし、後者は戦後礼賛されてきた旧満州熱河地方における日本人宣教師による中国人・蒙古人伝道が、軍の宣撫活動の一端に明らかに位置づけられていたことを検証しつつ、この伝道事業を1860年代にはじまるプロテスタント満州伝道史にどのように位置づけるべきかを論じた。