著者
唐原 一郎
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

リグニン形成は植物が陸上進出する際に獲得した重要な抗重力反応である.リグニン形成を含めた植物の抗重力反応に植物ホルモンが関与するか否かを検証した.過重力刺激を与えたシロイヌナズナのトランスクリプトーム解析から,過重力により発現変化する遺伝子の中でオーキシン関連のものが多く含まれることが確認された.そこで過重力を与えたDR5 :: GUS形質転換体を用いて過重力処理区と1G対照区においてDR5 :: GUSの発現を調べた.その結果DR5 :: GUS形質転換体の花茎において強いGUS発現が検出された.またそのときの花茎におけるリグニン合成関連遺伝子の発現は増加した.次にシュート頂からのオーキシンの供給を絶つ目的で摘芯処理を行ったDR5 :: GUS形質転換体に過重力を与え解析を行った結果,過重力による花茎内のGUS発現増加は見られず,リグニン合成関連遺伝子の発現も増加しなかった.このことから過重力による花茎におけるリグニン形成の促進には内生オーキシン量の増加が関与することが示唆された.

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こんな研究ありました:陸上植物の形態形成と重力 ー植物ホルモンを介した抗重力メカニズムー(唐原 一郎) http://t.co/P8dFc1gp
こんな研究ありました:陸上植物の形態形成と重力 ー植物ホルモンを介した抗重力メカニズムー(唐原 一郎) http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/21570064

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