著者
古川 裕佳
出版者
都留文科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

日本近代文学において、志賀直哉をはじめとする若い男性作家の作品に、家の女中と性的関係をもったことに苦悩する主人公像が描かれていることに注目し、罪意識と逸脱者意識の混交の果てに超越的な自己を見出そうとするような、共通した機構があることについて考察した。女中と関係してしまう「不良」のような、<家庭>イデオロギーからの逸脱者を描くことが、当時の文学にとって重要な課題であったことを明らかにし、家庭において家族と他人の中間的な存在であった「女中」の表象がどのように変容するのかを、当時の女中をめぐる言説および具体的な小説の表象に即して検討した。家庭にとっての異物であり、悪役とされる「妾」がお家騒動においてどのように機能したかを検討した。

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こんな研究ありました:日本近代文学の「家庭」表象において境界的存在(女中・妾・不良)が果たす機能の研究(古川 裕佳) http://t.co/4ysR2XGs
こんな研究ありました:日本近代文学の「家庭」表象において境界的存在(女中・妾・不良)が果たす機能の研究(古川 裕佳) http://t.co/4ysR2XGs

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