著者
西岡 純
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、冬季に砕氷船を用いた観測を実施し、得られたオホーツク海の海氷サンプルの化学分析を実施した。海氷中には高い濃度で大陸棚由来の鉄分が取り込まれており、オホーツク海の海氷が鉄など微量栄養物質を移送するのに大きな役割を果たしている事が示された。海氷が融解する際には、海洋表層の主要栄養塩は希釈されるが、鉄分は付加される傾向にある事が明らかとなった。本研究の結果から、海氷の広がりは、極域・亜極域の栄養物質の循環に大きな影響を与え、春季の生物生産の質や量を変化させている事が示された。

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こんな研究ありました:海氷融解過程を含めた「環オホーツク海域」の鉄循環像の構築(西岡 純) http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/22310001
こんな研究ありました:海氷融解過程を含めた「環オホーツク海域」の鉄循環像の構築(西岡 純) http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/22310001

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