著者
高橋 麻理子
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本研究では、マクジャク(鳥綱キジ目キジ科クジャク属)の求愛行動を調査し、先に報告されている同属インドクジャクの求愛行動と比較した。比較の結果、オスの上尾筒(目玉模様の付いた長い飾り羽)を使ったディスプレイ行動が2種間で酷似した一方、繁殖期の音声はオスとメスともに2種間で異なり、音声の特徴の性差はマクジャクで小さかった。本研究の結果は、上尾筒を使ったオスの求愛行動が2種の共通祖先によって獲得された古い形質であること、一方で求愛音声が2種の分岐後に新しく変化した形質であることを示唆している。

言及状況

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@kurorabukyouzyu 孔雀のオスの上尾筒や上尾筒を使ったディスプレイがメスの選択と関連しないという研究があります https://t.co/b1T0aKkoKN
https://t.co/e2XfTDq8vp 『配偶者選択行動の進化とその認知的メカニズム』高橋 麻里子
孔雀の話ですが、ある記事で羽が美しい雄よりも、長く回数鳴ける雄が雌にモテたという話もあって、鳴き声の逞しさって鳥類では重要な要素なんだなあって。 探したらあった。 https://t.co/0Pyr8ZoIzX
こんな研究ありました:クジャク属と近縁種における求愛ディスプレイ形質の系統再構築と性差の進化の解明(高橋 麻理子) http://t.co/vXUNDcP7UE

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