- 著者
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森田 剛文
- 出版者
- 浜松医科大学
- 雑誌
- 若手研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2010
肝細胞癌 37 例を対象に質量顕微鏡法を用いて脂質解析を行った。肝細胞癌と隣接非癌部においてリン脂質の分布が異なっていた。リン脂質の分布が異なる原因として、リン脂質のリモデリング酵素(LPCAT)の発現を確認したところ LPCAT1 の発現が癌部において増加していた。2 種類の肝細胞癌細胞株に対して LPCAT1 の遺伝子発現を抑制したところ、コントロールの細胞と比較してリン脂質の組成に変化が生じ、増殖が抑制され、浸潤・遊走供に抑制された。次に LPCAT1を過剰発現させたところ、細胞増殖や浸潤能が増加することが確認された。