著者
栗島 義明
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

縄文時代中期に東日本地域に広域的に分布するヒスイ製品は当該期の広域的な交易存在の証拠とされてきた。糸魚川周辺で製作されたヒスイ製品は中部地方だけでなく、広く関東や東北地方にも広がっており、注視すべきは大型のヒスイ製品の出土は各地の拠点的集落にのみ限られていることにある。所謂、環状集落だけからヒスイ製品が検出されているのである。しかも注目すべき点は、ヒスイ製大珠が出土するのは集落内に作られた墓域内でも中心部に構築された墓に副葬されている場合が殆どである。ヒスイ製大珠は出土数や出土状況から判断して、集落のオサが所有し佩用したものだった可能性がたかい。

言及状況

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>考古学者の山田康弘によれば、縄文時代後半には階層社会が出現した可能性がある。・・・縄文時代にも翡翠など威信財はあり、階層化はしていたようです。参考:威信財から見た縄文社会の構成と交易(https://t.co/S1oiBlZOD6 KAKEN)。https://t.co/jRczpjUdOX
https://t.co/lcp9RpxMyi 威信財。 鉄の産出地としての必須性。

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