著者
澁谷 拓郎
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究では、南海トラフ巨大地震の発生や強震動の予測を高度化するために、巨大地震の震源域であり、破壊開始点であり、強い地震波の経路である紀伊半島の3 次元地震波速度構造を正確に推定することを試みた。沈み込むスラブが深さ30~40 kmに達するあたりの深部低周波イベント発生域は、低速度異常を示した。和歌山県北部の地震活動が活発な地域の下部地殻にも強い低速度異常域が存在することがわかった。これらは、スラブ内の含水鉱物が深部低周波イベント発生域付近で脱水分解して、その結果放出された流体がマントルウェッジや下部地殻に移動して、低速度域を作り出し、地震発生に関与していることを示している。

言及状況

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気象庁速報値で震央が根来断層付近だった2月15日14時33分及び16日16時07分の地震は和歌山県北部での地震活動の震源域内に修正されています。和歌山県北部(和歌山市付近)の地震活動にフィリピン海プレートのスラブ起源の流体が関与している可能性を示した研究論文です。https://t.co/wPXbZVTjvW

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