- 著者
-
鍋島 茂樹
- 出版者
- 福岡大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2011-04-28
麻黄湯は古来よりインフルエンザに効果があることが知られていたが、そのメカニズムについては解明されていない。我々は、A549細胞にインフルエンザウイルス(PR8株)を感染させ、同時に麻黄湯を添加した際に、麻黄湯によりウイルス増殖が抑制されるかどうかを検討した。培養24時間後、培養液中の感染性ウイルス価、ウイルスRNAおよびウイルス蛋白は著明に減少した。次に麻黄湯の添加時期をずらして検討したところ、前処置、または感染6時間以内で最も効果が高いことがわかった。麻黄湯は、インフルエンザウイルスの感染初期に、何らかの機序でウイルスの侵入または、増殖を抑えていると考えられた。