著者
満渕 邦彦
出版者
東京大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は心臓の拍動による血液循環エネルギーの一部をファラデーの電磁誘導の法則により電力に変換し、これを電力源として用いようというものである。生理食塩水を用いた実験結果では、永久磁石を用いると、流れが層流の場合には、電極の分極や電気二重層の影響により電磁誘導素子の起電力の発生が抑制されるが、拍動流では、流路に装着した1つの電磁誘導素子によって数mV 程度の起電力を得ることが可能で、また、複数の素子による起電力を直列に接続する事によって(得られる起電力は必ずしも個々の素子に生じる起電力を単純加算した値とはならないが)総起電力を増幅しうることが示され、提案したシステムの可能性が示されたと考える。

言及状況

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人工心臓に使われてそうな技術が現実の世界でも「既に」研究されてたんだなとなってる #リコリコ https://t.co/ANhBmdTKnX
血中の鉄分で電磁誘導起こして発電できないか考えてたら既に研究報告があった https://t.co/VgNsQF2UzZ

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