著者
笠井 孝久
出版者
千葉大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は、子どもたちがナマハゲ行事によって感じる恐怖の性質を明らかにした。子どもたちはナマハゲに対して強い恐怖を感じるが、それらは一過性のものでトラウマにならない。その要因は、ナマハゲが神性をもつ存在として、地域住民の生活の中に位置づけられているという文脈によるものと考えられる。また、恐怖の感じ方、表現は年齢による変化があることが明らかになった。ナマハゲ行事は、子どもたちに恐怖とどのように向き合い、どのように統制していくかを経験させる機会となっていると考えられる。

言及状況

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ナマハゲは子どものトラウマにならんらしい https://t.co/845mLfD5KC
ナマハゲと子供のトラウマの研究。おもしろい。ナマハゲは地域社会の中の文脈に支えられた恐怖体験であるため、トラウマ化しないということらしい。 https://t.co/wtfq386qDv
@akar_ui おもしろい研究がありました。 「なまはげ」風習の臨床心理学的研究 https://t.co/wtfq386qDv
@iitaikotoiumama @May_Roma その上で「怖かったね。でもあれはただの物語ですよ」と共感して、其れが現実では無いと教える事と同時に親がパニックを起こしていないことを認識させる必要があります。 そうする事で、子供はそうした刺激にも耐えられるように育つのです。 https://t.co/ZH3bDZFoUO
ナマハゲを拒否する家庭が多く、伝統文化の存続が危ぶまれているそうですが、全く当事者ではないくせにコレが児童虐待に該当するのか疑問だった。 虐待とは言えないのでは?という論文を見つけたのでご紹介。 面白かった。 https://t.co/sY3JusBVFQ https://t.co/y83Cqid4po

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