著者
冨樫 進
出版者
東北大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は、中国より日本へ移入された戒律思想、及びその媒体となる言語表現が、奈良時代末期から平安時代初期の日本文化にいかなる影響を与えたかという点を追究したものである。仏教信者の実践規範となる戒律については、奈良時代においては中国における制度の忠実な導入が重視されていたが、平安時代には必ずしも中国の戒律実践に拘泥しない傾向が顕著となっていく。その主な理由として、空海がもたらしたインドの文字・悉曇が仏教的世界観の発達を促進するとともに、中国文化の相対化をもたらした点が指摘できる。

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