著者
小原 顕
出版者
大阪市立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

液体Heに大振幅の定在波音波を励起すると非定常な巨大吸収が観測される。これは音場によって蒸気泡が生成され、さらに泡が音場と非線形に相互作用することに起因すると、申請者は考えている。この説を定量的に証明するため、リアルタイムに音場の絶対値を測定できる装置光ハイドロフォンを開発した。この装置は、 超流動相および蒸気相を含む1.5~5.5Kのヘリウム中で、動作することを確認した。密度換算には成功したが、圧力換算に必要な精度には至らなかった。この原因はAPD検出器の本質的な問題に起因することを突き止めた。この問題さえクリアすれば、音響タブレンスの定量的観測に一歩近づけるはずである。

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな研究ありました:光ハイドロフォンを用いた量子液体中の音響タブレンスの実験(小原 顕) http://t.co/tPzxe9ef71

収集済み URL リスト