著者
尾崎 まみこ 佐倉 緑 尾崎 浩一 尾崎 浩一
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

クロオオアリの全ゲノム解析と、触角(嗅覚器)の遺伝子発現解析を、カースト別に網羅的に行ない、完成度の高い嗅覚受容体遺伝子のカタログを取得した。また、バイオインフォマティクス解析により、社会行動を保証する巣仲間識別機構の中心的働きを担う、100~130個の嗅覚受容神経をもつ炭化水素感覚子で発現する121種の嗅覚受容体遺伝子とCSP遺伝子を特定、その進化的分岐点を推定し、これらの嗅覚受容体遺伝子群が社会性を持つアリ類で爆発的に進化したことを証明した。これらの嗅覚受容体遺伝子群は、女王と働きアリ(共に雌)で、発現しているが、結婚飛行時以外に巣外に出ることのない雄アリには発現していないことを確認した。

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こんな研究ありました:仲間識別感覚の分子基盤と社会階級・社会形態による行動特性の形成(尾崎 まみこ) http://t.co/UPCWmKZUYa

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