著者
佐々木 真理
出版者
実践女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した女性作家イーディス・ウォートンの作品を中心にその思想と手法の変遷を検証することで、女性の知識人の社会的地位がどのように構築され、そして表象されてきたかについて明らかとした。具体的には、ウォートンに与えた同時代の女性知識人の影響について考察することで知性の表象にはジェンダーの問題が深く関わっていたことがわかった。次に、当時の反知性主義と教育について分析し、世紀転換期における社会の変容が女性の知性のあり方と自己表象に大きく変化をもたらし、その変容に対するウォートンの視点が、当時の女性作家にあって独自の視点であるという結論が得られた。

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昨夜の会で教えてもらった科研費の研究課題。どうして見つけられなかったのか。『教皇ヒュアキントス』の刊行が2015年2月だからまだ完了していなかったとはいえ、検索すれば出てきたはず。「女性知識人としてのイーディス・ウォートンの変容」 https://t.co/0fu9FhfTzS

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