著者
坂井 晃 片渕 淳 小川 一英 吉田 光明
出版者
福島県立医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

100 mSv以下の低線量被ばくによる染色体への影響をGiemsa染色法とCentromer-FISH法の2種類を用いて解析し比較検討したところ、前者では2,000個以上、後者では1,000個以上の分裂細胞の解析が必要であることが判明した。さらに1回のCT検査による二動原体染色体 (DIC)と転座型染色体の形成数ついて解析を行い、1回のCT検査による被ばく線量 (100 mSv以下) でもDICが有意に増加することを見出した。一方で転座型染色体では有意な増加は認めなかった。これは、転座型染色体では年齢や喫煙、疾患に対する過去の治療などの交絡因子が影響していることが推測された。

言及状況

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@kazooooya 放医研の酒井氏ではなく、福島県立医大の坂井氏なら、浪江町のこどもの染色体検査をやっている弘前大学の吉田教授と組んでこんな研究をhttps://t.co/4oyQtRW0p6 1回CTスキャンを受けた成人(被曝線量は数十mGy)の染色体異常を検出する試み
@F1_ABS @kazooooya はい、弘前大学の吉田光明教授が科研費をとって関係しているこの2件の研究https://t.co/4pd0X2CAeO https://t.co/4oyQtRW0p6 はどちらもFISH法の併用により二動原体の検出限界を下げようという試みです。

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