著者
大西 徹 堀尾 洋人
出版者
一般社団法人 PMI日本支部
雑誌
プロジェクトマネジメント研究報告 (ISSN:24362115)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.40-44, 2024-03-31 (Released:2024-03-31)
参考文献数
7

自律社会は個人から集団へ,物から心への重心移動を特徴とし,価値観が急速に変化する時代である.この時代において効果的なコミュニティ運営には新しいアプローチが求められる.本研究では,「ソース」と呼ばれるコミュニティ活動の創造源となる個人の役割とアジャイル・プラクティスの適用を通じてコミュニティ運営を効果的に行う方法を探求する.ソースはコミュニティのビジョンやイニシアチブを提供し,コミュニティ・コーチはそのビジョンを具現化するサポートを提供する.アジャイルな計画法を応用し,持続可能な運営を促進する.本研究は,自律社会におけるコミュニティ運営方法を提案し,その実践的な適用について洞察を提供する.
著者
三木 章義 稲葉 涼太
出版者
一般社団法人 PMI日本支部
雑誌
プロジェクトマネジメント研究報告 (ISSN:24362115)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.92-97, 2023-03-31 (Released:2023-03-31)
参考文献数
24

サステナビリティは,企業にとって最も重要なテーマの1つである.SX(Sustainability Transformation)にいち早く取り組んだ企業は先行者利益を得ることができる.しかし,その優位性は一般化され,やがて失われていく.本研究では,SX後の競争優位の獲得方法を明らかにし,"エメラルド・オーシャン "という戦略概念を提唱する.
著者
三木 章義 近藤 アンリ
出版者
一般社団法人 PMI日本支部
雑誌
プロジェクトマネジメント研究報告 (ISSN:24362115)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.68-73, 2023-03-31 (Released:2023-03-31)
参考文献数
22

生き残りをかけたビジネス環境は激しさを増している.企業は競争優位を得るために,自社のリソースや能力を再構築し,ビジネスモデルを変革することに苦心している.日本では,多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)に挑戦しているが,成功しているとは言い難い.本研究では,まずダイナミック・ケイパビリティのレビューから始め,企業がビジネスモデルの変革を成功させるための方法について仮説を構築しその一部を検証した.
著者
除村 健俊 小林 真也 飯尾 淳 井上 雅裕
出版者
一般社団法人 PMI日本支部
雑誌
プロジェクトマネジメント研究報告 (ISSN:24362115)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.16-23, 2022-04-20 (Released:2022-04-22)
参考文献数
10

2020年初頭から始まった新型コロナウイルスの影響で大学教育も大きな影響を受けた.キャンパスは閉鎖され,対面授業ができなくなりオンライン授業が急激に導入された.大学教育は報告時点(2021年7月)までで,半期の授業が3回行われた.この間,授業形態の改善もなされ,対面授業と比較した学生の心理的影響や理解度など,多くの知見が蓄積され,多くの報告が行われている.本報告は,2021年7月に行われたPMI日本フォーラムのアカデミックセッションで実施されたパネルディスカッションをまとめたものであり,コロナ禍の中で実際に授業を実施してきた大学教員の視点から見た,授業形態の変遷や,対面授業との比較,課題,及び,後に実施されたアンケートの結果と考察などを論述する.