著者
大庭 雅道
出版者
一般財団法人電力中央研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

高解像度大規模気候予測アンサンブルデータを用いて、日本に域における風力発電量の将来の変化について調べた。+4度温暖化実験の計算結果を分析した結果、数%程度の風力発電量の低下傾向が見られた。特に夏から秋にかけて全域で減少傾向、冬から春にかけては日本の北で増加、南で減少する傾向が見られた。気象パターン分類により気象場の発生数を分析したところ、この変化は前者では擾乱成分の発生数が、後者では気候背景場の変化が主要因となっていることが示された。
著者
日渡 良爾
出版者
一般財団法人電力中央研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

核融合エネルギーでは水素の同位体である重水素とトリチウムを燃料に利用する.自然界に存在しない燃料(トリチウム)を利用するため,核融合エネルギー開発の課題の一つに初期装荷用トリチウム燃料の入手が挙げられている.ここでは,重水素による僅かな核融合反応を利用しトリチウムを徐々に増殖し,定格運転までの出力に到達するという初期装荷用のトリチウム燃料を必要としない炉心プラズマ運転方法について詳細化し,プラズマの立ち上げ期間をできるだけ短くするといった観点から炉概念の最適化に向けた検討を行うことにより,初期装荷用トリチウム燃料の入手課題解決に貢献する.