著者
杉村 泰
出版者
名古屋大学言語文化研究会
雑誌
ことばの科学 (ISSN:13456156)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.111-130, 2017-12-25

本稿は平成27-29年度科学研究費基金(基盤研究(C))「心身の状態を表すオノマトペの習得研究 : 医療福祉分野への貢献を視野に入れて」(研究代表者:吉永尚、課題番号15K02670)による研究成果の一部である。
著者
杉村 泰
出版者
名古屋大学言語文化研究会
雑誌
ことばの科学 (ISSN:13456156)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.5-24, 2018-12-25

本稿は平成27-29年度科学研究費基金(基盤研究(C))「心身の状態を表すオノマトペの習得研究-医療福祉分野への貢献を視野に入れて-」(研究代表者:吉永尚、課題番号15K02670)による研究成果の一部である。
著者
大和 祐子 玉岡 賀津雄 熊 可欣 金 志宣 YAMATO Yuko TAMAOKA Katsuo XIONG Kexin KIM Jeeseon
出版者
名古屋大学言語文化研究会
雑誌
ことばの科学 (ISSN:13456156)
巻号頁・発行日
no.31, pp.39-58, 2017-12

本研究では,韓国人日本語学習者31名を対象に,語彙テスト36問および漢字読み取り・書き取りテスト各24問(合計48問)の結果から,韓国人日本語学習者の語彙知識と漢字の読み書き能力との因果関係を検討した。日本語の語彙知識が漢字の読みと書きに同時に貢献する並列モデルと日本語の語彙知識がまず漢字読み取り能力に貢献し,読み取り能力を介して漢字書き取り能力に貢献するとする逐次モデルを想定して,それぞれのデータとモデルの適合度を構造方程式モデリングの手法で調べた。その結果,逐次モデルテストの結果を最もよく反映していることが分かった。韓国人日本語学習者は,日本語の基本的な語彙知識から漢字語の読み(音韻的表象群の形成)を習得し,その記憶の蓄積から,漢字語の書き取り能力(書字的表象群の形成)を向上させるという因果関係をみいだした。本稿は,科学研究費補助金・若手研究(B)「非漢字圏学習者の漢字語彙学習の成功に影響する要因の解明:効果的な学習支援のために」(課題番号:16K21145,研究代表者, 大和祐子),科学研究費補助金・挑戦的萌芽研究「動詞と共起する名詞群の検索エンジンの構築と読解および聴解に対する共起知識の貢献」(課題番号:16K13242,研究代表者, 玉岡賀津雄)および日本学術振興会特別研究員奨励費(熊可欣:15J03617)の助成を受けた研究成果の一部である。