著者
内田 健
出版者
新潟大学教育人間科学部
雑誌
新潟大学教育人間科学部紀要 人文・社会科学編 (ISSN:13442953)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.277-289, 2007

わかりやすく書くことへのこだわりにかけて,エヴァレット・ヒューズは一種常軌を逸していた。同じことを平易な言葉でいえるのなら,空っぽで抽象的な用語を使う必要などまったくない,それがかれの考えだった。(Becker 2005)この完璧な社会学者は,書くことにかんして自前の流儀styleをもっていた。それに,かれが書くことを楽しんでいたのは間違いない。(Strauss 1996:272)