24 0 0 0 OA [小倉百人一首]

著者
菱川師宣 画
出版者
本問屋
巻号頁・発行日
1680

各ページに『小倉百人一首』の歌と歌人の肖像を掲出した絵本。伝本はまれで、他にはフランス国立図書館所蔵本が知られる。本書には、後表紙見返しに考証学者森枳園(名は立之。1807-85)の明治4年(1871)の識語があり、もと大田南畝の所蔵、表紙に南畝自筆で「小倉山百人一首延宝刻菱川師宣画」と記すというが、現在ではほとんど判読できない。百人一首の歌人を描いた作品は江戸時代以降のものが残っており、狩野探幽や尾形光琳の作も知られる。版本としては、本書は早いものの一つである。
出版者
本問屋
巻号頁・発行日
1670

仮名草子『阿弥陀裸物語』2巻の下巻を独立させたもの。内容は小篠少将為忠の中陰に詣で花を手向けて、自らもがまことの道を願って、浄土宗の長老に尋ねると、長老は源空の「一枚起請文」を示して、その文言を釈し、さらに「善導大師発願の文」を示してこの釈も行い、最後に光明遍照の文と願以此功徳の文を示し、これを唱えれば臨終正念疑いなしと説く。当館本は寛文10年本問屋刊の江戸版で16行、寛文4年山本九左衛門刊の江戸版は13行本で別版。阿弥陀裸物語は明暦2年版が当館所蔵で、他に寛文6年松会版の江戸版が報告されているので松会版によったと見られる。(岡雅彦)

3 0 0 0 OA 吉原恋の道引

著者
菱川師宣 画
出版者
本問屋
巻号頁・発行日
1678

菱川師宣画の吉原案内記。延宝6年(1678)3月、江戸本問屋板、大本1冊。序に「それ此道といふはしれるもおろか、しらさるもなをおろかなり」と述べ、絵と詞書の協調によって、読者を吉原の艶麗な世界へと導く。各見開きは、最上段に遊女の家紋を6図ずつ掲示し、2段目を格狭間風に縁取りして詞書を記し、3段目の全体の3分の2ほどの紙面に絵を描く。詞書は、吉原の由来、浅草橋その他からの船賃、山之宿から諸方への駄賃、浅草観音、観音裏門からの道、金竜山、日本堤、船道、どろ町、大門口、つほね、さんちや、かうし、あげや行、あげや、きやうしや・ぎう・かぶろ等から成る。詞書は、吉原の案内記として委曲を尽くした内容で、絵も、客と遊女の対面を軸に廓の様子を興趣豊かに描出している。(鈴木淳)