著者
玉置 豊美 赤羽 明 所澤 潤 高橋 明 滝沢 俊治
出版者
株式会社数理設計研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

群馬県の明治初・中期の科学教育を群馬県師範学校史料・明治期教科書・『上野教育会雑誌』・県内個人資料などから研究した。群馬県と新潟県で発見された『物理筆記』を中心に後藤牧太らの『小学校生徒用物理書』の使用状況を探った。明治中期の群馬県科学教育に貢献したのは、群馬県師範学校で滝沢菊太郎ら第一世代の薫陶を受けた、第二世代の教師群、小林晋吉・根岸福弥などであった。彼らは東京高等師範学校に進み、後藤牧太の教えも受けている。後藤牧太らの簡易実験を中心に国際会議で発表し好評を得た。群馬県女子師範学校生徒の残した郷土研究論文の整理・調査をした。明治45年から昭和25年まで、621通が現存している。