- 著者
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根本 隆夫
河崎 正
位田 俊臣
- 出版者
- 茨城県内水面水産試験場
- 雑誌
- 茨城県内水面水産試験場調査研究報告 (ISSN:03878988)
- 巻号頁・発行日
- no.38, pp.19-23, 2003-03
(1)試験用人工河川において,ワカサギの産卵時期と産卵のための遡上時間の経時変化を調べるために試験を行った。(2)1996年のワカサギ親魚の遡上時期は前年よりやや遅く,2月下旬から3月下旬に観察され,3月上旬がピークであった。(3)ワカサギ親魚の遡上時間は,おおよそ16時から6時までであり,特に19時から21時に多く,20時がピークであった。(4)雌雄別では,雄が早めに遡上し,19時以降急増して22時には減少に転ずるが,雌は急な増減はなく19時から5時の間に少しずつ遡上することが分かった。(5)遡上数の日変化と経時変化調査の差から,雄親魚は一度遡上しても,また後日再遡上することが推察された。