著者
山口 珠 藤女子大学大学院人間生活学研究科人間生活学専攻 修士課程(2014年3月修了)
出版者
藤女子大学人間生活学部人間生活学科
雑誌
人間生活学研究 (ISSN:13467069)
巻号頁・発行日
no.22, pp.45-70, 2015-03

本研究は、北海道の高等学校を対象にし、アンケート調査や視察をとおして図書局活動の実態を明らかにするとともに、望ましい図書局活動とはなにか考察することを目的としている。学校図書館における生徒の役割は労働力の不足を補うものと思われがちである。それは、実質的な人員不足に起因することも多いが、図書館に関わる活動が本の貸出のような蔵書に関するもののみ、という認識が一般化していることも一因のように思われる。そのような認識を払拭し、図書館に関わる活動が創造性に富むものになりうるという認識を広める必要性がある。そのためには、図書局の存在を学内のみならず学外に発信する機会が必要である。