著者
坂田 一志
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:09135713)
巻号頁・発行日
vol.J57-D, no.5, pp.284-291, 1974-05-25

あるソフトウエア(コンピュータシステムにおけるハードウエアに対し,製品としてのプログラム群の総称)に含まれるバグの個数は,マクロに考えた場合,プログラム中に潜在するバグの数を統計的に処理し,又推定することができる.ソフトウエアを製品として出荷する際に,従来から検査を実施しているが,更に一歩すすめて,製造過程に検査と類似の作業を実施し,その時点での品質推定を行うことを動的な予測:先取り評価手法(Quality Probe)〔QP〕と呼称して実施した.本論文では,QPを実施するにあたり,サンプリングの方法,製造過程における実施時期,実施回数,品質の評価方法,について述べた.次にこの手法を用いての実施例をあげ,これにより実際のバグ数の推定を行い,生産工程のフォローアップ,製造完了日の推定,を行うなどにより,ソフトウエア製作上,極めて有効な手段であることを確認した.

言及状況

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「探針」に関する最初の論文は日立の坂田一志氏の「ソフトウェアの生産管理における予測技法の定式化-動的な予測:先取評価手法, 電子通信学会論文誌D, 57(5), pp.284-291, 1974」だと思います。https://t.co/I0BlwwbMYK

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