著者
横平 徳美 滝広 眞利 井上 尚子 岡本 卓爾
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:09151885)
巻号頁・発行日
vol.J77-B1, no.3, pp.132-140, 1994-03-25

本論文では,Manhattan Street Network(MS-Net),ShuffleNet(SH-Net)およびShuffle-Exchange Network(SX-Net)を対象にして,う回ルーチング(deflection routing)を行ったときのエンドユーザ間での性能を,シミュレーションによって評価・比較している.まず,ユーザからネットワーク内へのパケットの送出モードとして,新たにSCANモード(ユーザから発生するパケットを適宜選択して送出するモード)を考え,従来のFIFOモード(先着順に送出するモード)との得失を検討している.その結果,三つのネットワークにおいて,どちらの送出モードを用いても,中継バッファの容量が2であれば,無限大のときとほぼ同じ性能が得られること,MS-NetおよびSH-NetにおいてはSCANモードの方が,SX-NetにおいてはFIFOモードの方が優れていることを明らかにしている.次に,三つのネットワークの性能を相互に比較し,ノード数の少ない小規模なネットワークではMS-NetとSH-Netが優れており,大規模なネットワークではSX-NetとSH-Netが優れていることを明らかにしている.

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

収集済み URL リスト